メディア掲載のお知らせです。
広報小田原 第1166号
2016年11月1日 発行
#01 Special Contents 特集 小田原暮らし
春に向けて、旦那さんの転勤、お子さんの進学など、自分ではコントロールできないことってありますよね。
そんな時に、この記事を思い出していただけたら、とても嬉しく思います。
与えられた状況で、全力を尽くす。
置かれた場所で咲く。
突発的な事に対して悲観するのではなく、その状況、環境すら楽しんで、前向きに捉えて^^
私が変わるきっかけとなった小田原への移住。
何か参考になれば嬉しいです。
竹内絢香さん。
今年3月末、夫の転勤に伴い東京都江戸川区から移住し、パン教室の先生を養成する教室を開業。
地域活動に積極的に参加し、地域の活性化にも力を入れている。二児の母。
「なんとなく」いい。
マイナスイメージからの出発
東京でパン教室を開いていた竹内さん。
「次は、パン教室の先生になりたい人のための教室を開こう」と考えていました。
そんな矢先、夫の転勤が決まり、小田原に引っ越すことになりました。
「『小田原=田舎』のイメージ。パン教室の需要ってあるのかな」
「夫は単身赴任で」という選択肢もありましたが、小田原を知る人の「小田原ほど可能性があるまちはない」という後押しもあり、移住してきました。
「実際に教室を開いてみたら、仙台や福岡から来てくれる人もいて、小田原の生徒さんも増えています。だんだん生活のペースもつかめてきたので、月に何回かは東京や大阪でも教え始めました」
よそ者だから気づく小田原の価値
地場の農作物の豊富さに驚き、食材にもこだわるようになりました。
「『せっかくだから、小田原の食材を使おう』と思い、地元のお米屋さんの雑穀や近隣で取れた小麦を使っています」
「パン教室の先生が来た」といううわさを聞きつけた人に誘われ、老舗旅館でパン教室を開く他、外国人向けに和食料理教室の開催も考えています。
「小田原に来て半年。人とのつながりが広がって、積極的に地域と関わるようになりました。そのほうが楽しいですし。人・場所・食材、全部合わせたら小田原でしかできないことがある。よそ者だから気づく、小田原の価値があるんです」
広がる活動
「パン教室の生徒さんはママも多い。子どもを連れて、参加してもらえたらいいな」
思い立ったらすぐ行動。
子どもを連れてパン教室に参加できるよう、近くの公民館で託児も始めました。
「生徒さんだけでなく、誰でも子どもを預けられます。親子で来て、一緒に遊んでいってもいい。子どもを預かってくれる人は、地域の人です。その人も子どもを連れてきて、一緒に遊んでいます。『子育てしやすい地域』にもつながると思うんですよね」
パン教室を軸に、いろいろな活動へと広がっています。
「小田原モデル」の発信
パン教室をはじめ、さまざまな活動のようすをブログなどで発信している竹内さん。
「小田原に可能性を感じています。何か事例を作って、同じような環境の地方都市の人に、『こんなことができるんだ』『こんな方法があるんだ』っていう『小田原モデル』を発信していきたい。小田原では、それができるんです」
全てを兼ね備えた「なんとなく」
竹内さんは、「小田原のいいところは『なんとなく』です」と話します。
「都市的な面と田舎な面を兼ね備え、そのバランスがいいですよね。居心地もいい。都心までの距離感も、人と人との距離感もいい。うまく言えないけど、それが『なんとなく』なんだと思います」
「引っ越してすぐの頃に参加したイベントで、子どもが泥を触ることを嫌がりました。
都心では、園庭がない保育園や幼稚園がほとんどなので、泥遊びをすることもなかった。
でも、小田原に来たら、どこの園も園庭が広い。
『こんなに広いの!?』と驚きました。
園庭が広い園は、都心だとすごい人気。小田原には、子どもがのびのびと育つ環境が普通にあるんですよ」
小田原のイメージビデオ(小田原市公式ページ)