私のレッスンでは、ご家庭で作るパンに適したインスタントドライイーストを使用して、お伝えしています。
夏の時期のパン作りは発酵が早いので、ちょっと工夫が必要です。
パンの先生方から、低温長時間発酵のパン生地の扱いについて、質問を頂きました。
今日は【季節(四季)のパン生地の扱い】【計量が面倒だなと思う方のパン作り】
についてお話していきますね。
季節が変わるたびにパンの生地との向き合い方も、自然と違ってきます。
毎日パン生地に触れていたパン屋さんでの感覚を、皆さんにもお伝えしたいと思います。
家庭ではなかなか毎日パン生地をこねる、触るということも、難しいと思うので、良かったら参考になさって下さい^^
これから低温長時間発酵のパン作りを始めたい方も、季節を通したパン生地との付き合い方を覚えておくといいです♬
・【3・4・5月】朗らかな春。
人間も過ごしやすい。
パン作りに適した季節。
気候のように、パンの発酵も穏やかです^^
春の日差しとともに発酵もゆっくり、穏やかに進んでいきます。
イースト:1g (粉200gに対しての目安)
水温:30〜35℃
・【6・7・8月】汗が流れ落ちる夏。
そんな季節でもゆっくり低温長時間発酵でパン作りをしたほうがおいしいので、イーストも少なく、お水も冷たくします。
暑くて格好も駆け足です、成型などの作業も急ぎましょう。
少しひんやりしたお水でこねて。
発酵が涼しいところで、
イーストもいつもより少なめにすると、うまくいきますよ^^
イースト:0.5g →夏はイーストの量を減らします!
水温:20〜25℃
・【9・10・11月】移ろいやすい秋。
パンづくりに最も適した季節です。
肌寒くなってきたら、イーストの量も少し増やしてみましょう。
涼しくなってきて、発酵もゆっくりになってきます。
寒くなったり、暑くなったり・・・。
変わりやすい気温を楽しみながら、でも空気の乾燥には気をつけてくださいね。
イースト:1g
水温:25〜30℃
・【12・1・2月】寒くて乾燥する冬。
暖かいところで発酵を促進しながら、少し気長にパン生地が膨らむまで待ってあげましょう。
すべてのものが冷たいから、発酵もとてもゆっくりです。
暖かいお水でこねて、発酵は暖かいところで。
イーストも、少し増やして手助けしてあげてくださいね^^
イースト:1g
水温:35〜40℃
それぞれの季節とうまく付き合ながら、イーストの量やお水の温度を変えていくといつでも上手にパンが焼けるようになります。
この感覚をつかめるようになるためには、
とにかくたくさんのパンの生地に触れて毎日書き続けるしかありません^^
でもなかなか春が来なかったり、今のように残暑が厳しい日々が続いたり…
ときには季節の判断が難しいこともありますよね。
『10月だけど、今日は半袖がちょうどいいね』なんていう日もありますよね^^
夏のイーストの量と水温が良い時もあります。
パンが心地よいと感じるのも、人間と同じなんですね。
そんなふうに自分の着る洋服や、肌で感じる季節の気温、湿度等も頼りにしてみて下さい。
自分の肌と感覚で四季を感じてみて下さい♬
きっとうまくパンが焼けるようになりますよ^^
私のレッスンでは、季節を楽しみながら、パンを手軽に焼いて欲しいという思いから、
味わい深い地元の野菜をたくさん取り入れたレシピをご紹介しています。